出張報告(3) アレルギー対応食品考

9月に入りましたが、先週の出張報告をあと2回ほど続けます。

 

小麦アレルギーの増加や学校給食でのアナフィラキシーショックなど、最近、食物アレルギーの話題を特によく聞くように思います。そこで今回は、東京の、アレルギー対応食品の小売り事情を見てくることにしました。

 

私は、小学校高学年から中学校にかけて、米・小麦・大豆をやめている時期がありました。それらを食べて重い症状が出るわけではなかったのですが、検査でアレルギーの数値が高いものをやめてみましょう、ということになったのだと思います。特別に加工したお米やおしょうゆくらいは病院で買えましたが、今と違って、アワやキビなどの雑穀(炊いて主食にする)がスーパーに売っているわけではなく、ネットショップももちろんなく、神戸の大きな自然食品のお店で買っていた記憶があります。そこへ行くと、食べられるお菓子やレトルトのカレーまであって、わーいわーいとなっていました。

 

さて、今は。食物アレルギー全盛の時代ですから、都会に行くと「アレルギー専門店」のようなものがあるのではないか、と踏んでいたのですが、今もやはり、自然食品のお店や大きなスーパーの一角にアレルギー対応コーナーがある形がほとんどのようでした。ただ、商品の種類は、格段に増えているように思いました。お菓子に限っても、卵・乳製品を使っていないもの、小麦の代わりにお米や各種雑穀・でんぷんを使っているもの、冷凍のケーキなど、ずいぶんバラエティに富んでいました。いくつか買って帰って食べてみましたが、なかなかおいしかったです。これだと悲しい気分にならないな、と思いました。

 

買い方は、ネットショップや通販が主になっているのかな、と感じました。アレルギー対応食品専門のメーカーが小売りもしているので行ってみたのですが、配送センターのような感じで、直接売ることには力を入れていないようでした。触ったり試着したりしてみたい衣料品などとは違って、材料が確認できればいいし、もし口に合わなくても次は買わなければいいので、ネットで済むんですね。便利です。20年前にも欲しかった。

 

このあたりでは厳密にアレルギー対応している食品を扱っているお店は少なそうなので、需要があるようだったら扱ってみてもいいのかな、と思っての「視察」だったのですが、いまのところ、ネットや通販で事足りているのではないか、という結論に至りました。もし、ご要望があれば、お寄せください。

 

今回買ってきたアレルギー対応お菓子を試食してみたいという方も、お気軽にどうぞ。